AppSheetのメリット
AppSheet（アップシート）とは
AppSheetとはGoogleのノーコードでアプリを作成できるツールです。リーズナブルな料金で運用することができ、クロスプラットフォーム、つまりPC、スマホ、タブレットから（Windows、Mac、Android、iPhone問わず）操作できることも特長です。
特長
- Googleスプレッドシートやエクセルなど普段使っているデータを使用してアプリ開発を行うことが可能であり、別途データベースなどの環境構築をする必要がありません。
- GoogleカレンダーやGoogleドライブなどGoogleサービスとの連携が容易で、各サービスで扱っていた個々のデータをまとめて管理することができます。これにより、たとえばAppSheetで顧客情報を一元管理するといったことも可能になります。
- 「Automation」を利用すれば、データが更新された時に通知する、あるいは配布用のPDF資料を作成する、といった単純作業の自動化が可能となります。
- プログラマーでなくてもアプリを開発することが可能です。
- 修正や改良を外部のソフトウエア会社に依頼することなく自社内で行うことができます。
メリット
残業時間削減
現場担当者がその場でアプリを使い報告書を作成できるようになるため、帰社後に報告書を作成するといった業務がなくなり、残業時間の大幅な改善が見込まれます。
データの一元化
各人がそれぞれエクセルで管理していた情報をAppSheet内に集約することで、情報漏洩に対するリスク軽減ならびに情報の一元管理が可能となります。
システム内製化
社内で内製できるためシステムベンダーに発注する時間と費用の削減に繋がります。また改良もすぐに行えるため、スピーディーな開発が可能となります。
データ可視化
データが構造的に集約されるため、経営指標などのデータをすぐにリアルタイムで取り出すことができ、かつ、グラフやチャートでの可視化が可能となります。
現場のニーズに即した開発
現場で使う人が開発に携われるので、現場の人が使いやすく、かつ要望に応えやすいアプリ作成が可能です。
クロスプラットフォームの強み
スマホならではの機能を活かしたカメラや位置情報を利活用するアプリ開発も容易です。
万全のセキュリティ
Googleは自社でサーバーを開発し運用しており、またハードウェアに関しても市販品を使用していないことから安全面でも世界最高レベルであるといえます。
デメリット
資料が少ない
アプリ自体が日本語化されておらず、日本語の参考資料もまだまだ少ない状況です。
デザイン自由度が低い
業務用アプリという位置づけ上、UXデザインの自由度は低く、見た目にこだわったアプリ開発はやや困難です。
Googleに依存している
サービス自体が終了してしまった場合、全てのアプリは使用できなくなる可能性はあります。しかしながらGoogleは世界最大の企業であり、突然サービスが終了することは考えにくいのではないでしょうか。
なお、仮にGoogleがサービスを終了してもデータは構造化された状態で蓄積しているので、他の手段を用いてデータベースを再構築することは可能です。